昨年夏に発売されたglide"パタゴニア主義"。
皆さんもすでに読まれた方がいると思います。いかがでしたか?人それぞれ感じ方はあると思いますが、きっとパタゴニアをもっと理解して、好きになった方も多いのではないでしょうか?
これからのパタゴニアの考え方、はたまた大きな枠で地球のあり方や、人類の進むべき方向性など、さまざまな視点で感じる事が出来ると思います。
もちろんパタゴニアの販売に関わっているからこそ、お客様やファンの方達にもっともっとこのブランドの良さを伝えていくことがこれからの私たちの仕事だと思います。
海外に行ったときに初めていったパタゴニアのお店。ハワイのハレイワ店(左)。4、5年前に訪れたカリフォルニアのカーディフ店(右)。ここのお店にはパタゴニアの思いが凝縮されているような気がします。
熊本在住のミュージシャン”東田トモヒロ”さんもパタゴニアとの関わりを大切にされていて、ライフスタイルの中にはいつもパタゴニア!?
それともう一つ、
「Don't Buy This Jacket(このジャケットを買わないで)」先月の11月25日、ニューヨーク・タイムス紙にこんなパタゴニアの広告が掲載されました。
この日は、よりにもよって「ブラックフライデー」。アメリカでは11月の第4週の金曜日はクリスマスへ向けたセールシーズンの幕開けの初日として、一部の主要小売店などは営業時間を変更し、安売り大セールを繰り広げます。
そんな日にパタゴニアは、消費者主義の問題に正面からぶつかっていきました。
より良い環境を維持していくためには、多くの人々が消費をおさえる必要があり、さらにビジネスとして製造を削減し、より高品質なものを生み出していく考えへとシフトしていく。
企業側から「消費者は購買決定をする前に熟考する必要がある」と投げかけてくる。あまりに思いきった広告ですが、このインパクトのあるメッセージにこそ、パタゴニアが描く未来はあるわけです。
以下、patagoniaからのメッセージ:
私たちが作るすべてのものはこの地球から、戻すことのできない何かを奪っています。パタゴニアのウェアのひとつひとつが、たとえそれがオーガニックであれリサイクル素材を使ったものであれ、その重さに対して何倍もの温室ガスを排出し、最低でも半分の廃棄物を生み、地球上のあらゆる場所でだんだんと希少になっていく淡水を大量に使用しているのです。
ニューヨーク・タイムス紙に広告を掲載した理由は、それが国内で最も重要な新聞であり、「記録の新聞」として知られているからです。私たちはこの広告をホリデーのショッピングシーズンの開幕日である「ブラックフライデー」に掲載しました。ブラックフライデーに購買を控えることを求めている会社は、この国でも私たちだけでしょう。
けれども、私たちは物を作り、売るビジネスをしています。私たちの給料はそれに依存しています。そればかりか私たちのビジネスは成長しており、新しい直営店をオープンさせ、カタログの発行部数も増えています。私たちを偽善者だと呼ぶお客様にはどう答えたらよいのでしょう。
「ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する」というのが私たちのミッションの一部です。
私たちは環境を改善するための仕事をしているのですから、お客様に「購買はよく考えてから」と奨励しないことの方が偽善なのではないでしょうか。
この広告には賛否両論。
個人の考え方で判断すればいいんです。
難しく考えるより、シンプルに考えましょう。
本当にこれからの自分たち、さらには子供達へと繋がる将来は、
自分たちで作っていかないといけないと思います。